人々が花に向かうとき、誰もが例外なく「うつくしい」顔になります。それから、変わりつつある自分を花に投影します。 そして、日々の出来事からしばし解放され、あらためて古代からつづく日本人がこの世界でも希な日本列島の自然との共生によって獲得してきた歴史を通じて変わらない意識にも気づかされます。この意識は日本人の心の基底層となり原型をも構成し、外来の思想・宗教をも全て飲み込んで吸収し相対化する働きをなします。
戦前ではアーサー・ウイーリー、ライシャワー、戦後ではハンチントンがこの日本を指して、世界でも希な独自の文明圏を築いていると述べました。最近の研究では、日本人と欧米人では脳の構造が違うそうです。男女の脳が違うことは以前から知られていましたが、日本人とその外とでも違いがあることは興味深いことです。その「違い」を自覚していないのが意外にも日本人かも知れません。
 江戸元禄期に来日したオランダ人は日本国中を回り、その社会のありかたをヨーロッパに伝え、それが啓蒙思想の理想モデルとなりました。江戸末期に日本で幽囚の生活を送ったゴローニン、幕末に来たペリーいずれも、将来日本が工業分野で恐るべきライバルになると予言しました。まだ産業革命を経ず工業も発達していない時代にです。幕末・明治に来日した欧米の人たちが一様に驚いたのが庶民に至るまでの研ぎ澄まされた「美」への感受性でした。ソ連崩壊後、日本にやってきた旧ソ連の官僚たちが見たのは、彼らの「理想」がとっくに実現された社会でした。

 旧ソ連では共産党により数千万の人々を「進歩を妨げる人民の敵」として虐殺されてきました。その旧ソ連が崩壊したとき、彼ら(イデオロギー宣伝責任担当者を含む)が反省したのは「歴史の進歩」の観念は科学技術の発展の事実と「進化論」に幻惑されて作り上げた「科学」を装った悪質なカルト宗教に過ぎなかったと言うこと、さらには「歴史の法則」「歴史の必然性」概念は単にヨーロッパの特殊な地方の歴史モデルを勝手に一般化した「宗教」の教義に過ぎないということでした。その「宗教」(カルト)にはまた家族に恵まれなかったルソーやマルクスの家族や家庭や共同体への憎悪の呪文も込められました。

 2千万の人民を「進歩」のために虐殺した中国共産党は「進歩」を諦め「中華」にすり替えて人民の恨みを日本に向けさせ、日本を「人民の敵」とし、人民の劣等意識の払拭と人民の軍ではなく党の軍の軍人達の人気取りのため大軍拡を計り、同じ意識の韓国・北朝鮮をおだてて「敵」を作り出し悪あがきをし、自滅・崩壊への道を突き進んでいます。
韓国・中国はまた、日本の徹底的なパクリ(物まね)により人件費の安さ、通貨の超低水準維持を武器に見かけ上の繁栄を謳歌しています。

 日本では、かつて「ソ連・中国・北朝鮮は労働者の天国である」と主張していた人たちがソ連においてのように反省するどころか、ソ連崩壊の意味が理解できず、自分の信じているものがただのカルト宗教であったという認識もなく、「理想社会実現」という「理想」はよかったとし、悪いのはレーニンでなくスターリンだとしています。いまだにその「宗教」にしがみつき、歴史の事実から故意に目をそらし、「進歩」のためにと捏造報道とプロパガンダを繰り返す「正義」や「弱者の味方」を装い破綻した「宗教」から勝手に「言葉」だけを抽出し、恥知らずにもその「言葉」を弄び宣伝しようとする三文新聞やマスコミもまだ生き延びているようです。
中国・北朝鮮の独裁政権がいまだに「進歩」を名目として酷い人権侵害をしていることには目をそらし、「人権」や「人道主義」のためにはこれら独裁政権を崩壊に導くように行動するどころか、その尖兵となって日本国民に対して説教まで垂れ流している人権運動家がいます。
 戦前にはこの三文新聞が軍部が呆れるほどに煽動と宣伝に大きな役割をはたし、戦後では「クオリティペーパー」と自称していることや、旧ソ連と中国共産党によって日本を戦争に引込む工作がなされたことや、中国共産党はまた日本軍と協力して国民党退治に一役買っていたことや、戦前にはスターリンの命令で売国活動に専念し戦後には多額の資金援助を受けていたことが旧ソ連の文書公開により判明した「進歩」を標榜する政党(共産党・旧社会党)がいた(orいる)ことなどについてはマスコミは無知を装っているようです。

 「歴史はスパイラルに進歩する」「フェミニズムとジェンダーフリーこそ進歩思想」「進歩のためにはまず破壊と混乱を」「明治維新は不完全な革命だから日本を混乱に導き革命が必要」「歴史は”階級”間のまた男と女の”闘争”の歴史」「三歳児神話はナンセンス」「人は生まれたときは白紙」「戦前は封建時代、戦後は民主主義」「自由・平等・人権をどこまでも拡大し追求することこそ進歩的」「すべては論理的に科学的に説明できる」「意識を”変革”させれば進歩がやってくる」「男女の違いは、生まれつきではなく、刷り込みや社会的に作り出される」などと恥知らずにも大ウソをばら撒いています。

 古来、日本は日本の「外」から取り入れ、それを代弁することが「知識人」の基本行動でした。江戸時代には支那からの征服軍を迎え入れ支那化をせよと唱えた学者まで現れました。5%ほどの人たちは輸入物の朱子学によってファッションとして飾りたてましたが、大部分の人々は無視しており「うつくしさ」こそが倫理基準でした。古代の仏教導入も仏像や伽藍の「うつくしさ」故でした。戦前ではドイツ化英国化を戦後ではソ連化しアメリカ化・スエーデン化・オランダ化・フランス化することこそ「進歩」だと信じて疑わない人々も存在しています。しかも日本および日本の歴史・伝統には無知のまま以上にそれら「外国」思想の歴史的社会的背景には無知で、もっぱら「言葉」だけを取り込んで満足していますから醜態です。最近ではマルキシズムに換わりフェミニズムがファッションとして飾りたてに用いている馬鹿も見受けられます。三文新聞が背景や事実に基づかず客観性の追及も疎かに「言葉」遊びに興じるのも怠惰と無能を証明するようで同様に醜態です。
 嫉妬と怨念に「進歩」という厚化粧をして「正義」の人に変身し、「自己中」を「個の自立」「自分らしさ」と言い換え、アメリカでのセミナで仕入れた受け売りを垂れ流し、習いたてのカタカナ言葉をオシャレと勘違いして連発するだけの人が、自説や信仰が説得力がないと自覚すると「バックラッシュ」「意識が低い」「遅れている」などと金切り声を言い立て、「しなやかに、たおやかに」生きろと他人に説教しています。この人たちはまた政府や政党や自治体に潜入し、年間10兆円を費やさせて戦前とは形を変えた「ファシズム」を浸透させ、自分たちのイデオロギー(イズム)に反する人々を「進歩に逆行する人民の敵」とみなしNGOなどと組んで社会的断罪と抹殺を敢行しています。まるで反対派を抹殺したソ連・中国・北朝鮮に類似し、自らがファシズムに加担していることに気がついていないようです。

 日本では、ありもしない「歴史の進歩」がいまだに大手を振って徘徊し、それを「黄門の印籠」として事あるごとに振りかざす資格があるものと思い込み、それによって自らを思考停止状況としていることに気がつかない傲慢かつお節介なお方があふれているようです。こういうお方の顔を見ると「うつくしく」ないのです。どこか感情表現が鈍く、美への感性も失われており、卑しさが漂ってもいます。
しかし、「歴史の進歩」信仰が消滅しても、それ知らず、いまだに「進歩的」たらんとしょうとしている醜悪な人々があとを断ちません。

 このページをご覧になり、花とともに、日本の変わらぬ「うつくしきもの」を発見し、古代からの変わらぬ意識を改めて見直し、日本の歴史の流れにいる自分を発見し、日本人が古来もつ「うつくしきもの」への感動の心を共有でき再認識し、歴史の連続性の中にいる自分を発見できれば幸いです。 

    管理人: 花盗人(ハナトリビト)

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